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ギャラリーフェイク

第31話 孤高の青

ふと思いました。まだ31話なんですねぇ。もっと見てるような気がするんですが・・・。

さて、本編。「親父の仇ー!覚悟しろっ!」というお話(?)でした。

フジタのプロフィールが一つ、明らかになりましたね。

私にとってのフジタは、結構秘密がいっぱいのヒトだったんですが、なんか、サラにあっさりお父さんのことを話すので、私の持ってた『秘密主義』みたいなイメージは消えました。相手がサラだったからってのもあったんでしょうが。だって、三田村サン相手だったとしたら、きっと言わなかったと思いますもん。

今回出てきた、アズライト。これはかなり力のあるパワーストーンで、特に癒しの力、魔除けの力が秀でているようです。精神と肉体の両方に強力に作用するパワーストーンです。パワーストーンと聞いて思い浮かべる青は、私の場合、ラピスラズリなんですが、このラピスラズリ(青金石)はアズライト(藍銅鉱)と混同された石だそうで、同じようなものに天藍石があります。画家や絵の具製造者たちはこの3つを区別して呼んでいます。

天藍石=smalt(スマルト)

ラピスラズリ=ultramarine(ウルトラマリン)=群青

藍銅鉱=caeruleum(カエルレウム)=岩群青

だそうです。以上、マメ知識でしたー。

やっと本題か?今回のフジタはかっこよかったです!昔の、父、藤田東胡のかつての仲間だった、今では日本画の大家といわれる榊原南山(一瞬、どこぞの美食家センセイかと思いましたが)。贋作の罪を東胡一人に押し付け、最終的には東胡を画壇から追い遣ってしまった内の一人。普通なら、そんな憎むべき相手と対面しようものなら、サラみたいにムキーッとなってもおかしくないのに、フジタは冷静に、しかし確実に南山を追い詰め、精神的に失脚させたのだ。三田村館長の偶然の援護射撃もありましたが。

フジタが今の仕事についたのも、父親の影響が大きかったんでしょうね。また、才能もしっかり受け継いでいたと。でも、よかったです。フジタがちゃんと父親を尊敬している設定になってて。実は父を憎んでましたー、っていう設定だってあったかも知れないし。

南山がアズライトに固執していたのは、どこか東胡に拘っていた、というより、罪の意識が多少なりともあったからではないかと思うんです。もともと使い方を南山に指導したのは東胡らしいので、彼一人に罪を着せてしまったという後ろめたさに無意識に囚われていたのでは?また、どうしても東胡を超えられない悔しさもあったと思います。だから、作品を作る時も常に東胡を意識していた。その証拠に、フジタを一目見て、すぐに東胡を連想した。今回のフジタの仇討ちで、死して尚自分の上を行く東胡を南山はどんな気持ちで思ったんでしょうか?これからも『青』に拘って描いていくとはとても思えないんですが・・・。

来週はサスペンス・タッチ?

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